七五三

由来には諸説ありますが、平安時代の頃から宮中で行われていた3つの儀式が基になっているそうです。
昔は、子どもの死亡率がとても高く、子どもが無事に育つことは大きな喜びであり、親として健やかな成長を願わずにはいられないものでした。

3歳、5歳、7歳の節目に成長を神様に感謝し、お祝いをしたことが七五三の由来とされており、やがて江戸時代に現在の七五三の原型として武家や商人の間に広まったといわれています。
明治時代には「七五三」と呼ばれて庶民にも広まり、大正時代以降に現在のような形ができあがったとされる説が有力です。

3歳・5歳・7歳を節目とした理由は、暦が中国から伝わった際に奇数は陽、つまり縁起がいいとされたためで、「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」という成長の節目の歳のためともいわれています。

歯の生え変わりは個人差もありますが、一般的には6歳頃から始まり13歳頃には永久歯が揃うと言われています。
数えの5歳には乳歯も生えそろい、数えの7歳頃には6歳臼歯も生えて、昔の元服である数えの14歳頃は、永久歯が生えそろう頃。歯の生え変わりの節目とも一致しており、昔の人の知恵を感じます。
(富山県歯科医師会HPより)

この頃の歯の状態は、生え変わりのため歯がグラグラしていたり、かみ合わせが不安定な事が多いです。そのため、汚れがたまりやすく歯磨きがしづらい時期でもあります。
また、乳歯や生えたての永久歯は表面がもろく、大人の歯よりも虫歯になりやすい上に進行が早いという特徴があります。

食べた後は歯磨きをする習慣をつけさせるとともに、1人でしっかり歯磨きができるようになるまでは仕上げ磨きなど、ご家族によるケアが大切です。
この時期にケアを怠ってしまうと、せっかく大人の歯が生えてきても健康な歯にはなれません。
お口の成長もしっかり見守ってあげることで、健康な歯が生え揃います。